
凸面鏡によって形成される像の種類を理解するには、実像と虚像の概念を理解することが重要です。実像は、光線が一点に収束し、スクリーンに投影できるときに形成されます。これらの像は、スクリーンや表面上で確認したり、捉えたりすることができます。一方、虚像は、光線が実際には収束せず、一点から発散しているように見えるときに形成されます。これらの像はスクリーンに投影することはできませんが、観察者は鏡を通して見ることができます。
凸面鏡は虚像を形成します。つまり、物体を凸面鏡の前に置くと、凸面鏡、平面鏡や凹面鏡では像が鏡の前に形成されるのに対し、凸面鏡では像が鏡の後ろに形成されるように見えます。凸面鏡によって形成される虚像は常に正立しており、反転したりひっくり返ったりすることはありません。また、その大きさは実際の物体に比べて小さくなります。

虚像の大きさは、物体と凸面鏡の間の距離によって決まります。
物体が鏡に近づくと、虚像は小さくなります。逆に、物体が鏡から遠ざかると、虚像は大きくなります。しかし、凸面鏡によって形成される像は、実際の物体の大きさを超えて拡大されることはありません。
形成される画像のもう一つの特徴は、凸面鏡平面鏡や凹面鏡よりも広い視野角が得られる点が特長です。凸面鏡の形状により、より広い範囲に光を反射できるため、視野が広がります。これは、ドライバーが側方から接近する車両を確認するために広い視野角を必要とする車両の死角ミラーなどの用途に特に有効です。
投稿日時: 2023年10月21日